リビングの窓、玄関の窓、廊下の窓。今回は窓に映り込む照明の考え方をお話しします。
電車の車窓からの景色。トンネルに入った瞬間、窓に映る自分の顔に「ハッ」としたことはありませんか? 外が暗く中が明るければガラスは鏡となり反射します。夜景を売りにするレストラン等は窓の映り込みを無くすためにあらゆる角度で検証するのです。
住宅の場合、そこまで考える必要は無いかもしれませんが、ちょっと気にかけるだけで、インテリア性がグッと上がる力があります。
グレアレスダウンライト。この器具の効果はグレア(眩しさ)を除去すること。不快な眩しさを取り除くことで空間に落ち着きが出ます。この器具のもうひとつの使い方が窓に映り込む照明器具の存在を消す効果があること。これで庭の景観を楽しむことができるようになります。
下の写真は、玄関に設置したピクチャーウィンドウ。間接照明の連続性をインテリアとして活かした事例です。光の連続性により、奥行きのある演出を狙った手法。ポイントは間接照明の仕込み方より、天井にダウンライトを設置していないことに注目して下さい。天井にダウンライトがあれば植栽のライトアップと窓に映り込むダウンライトが重なり残念な結果になります。
照明を映す手法と消す手法。どちらの手法が効果的かはその場所により判断します。是非、二つの手法を活用してみて下さい。
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