窓辺に付加価値を付けて販売の仕組みを設計する。
今回はカーテンを設置する付近を売ることで利益を稼ぐ事を考えて行きたいと思います。
王道はリビングの窓辺。
契約前の提案段階で「どんなカーテン生地がお好みですか?」と聞きます。すると、「今ですか?その話・・・」と言うような反応が返ってきます。ですが、インテリアの興味がある方はその続きに期待します。
約8割以上の方がインテリアに興味を持つと言われますから、掴みとしては悪くはありません。
ここから売る側買う側双方の利益に繋げる提案へと導きます。
目的は「空間のイメージ先取りする」こと。
売手は予め予算の組み立てが可能。多少の営業駆け引きは生じますが買手はイメージを描き予算枠内での実現の約束を手に入れる。その手段としてカーテンを提案材料として使います。
ポイントは窓辺付近の空間演出。
天井一面を大胆に光で照射したり、拘ったカーテン生地に光を当てた演出にしたりと間接照明の役割は「明るさ感」を確保する重要な手法であるという事をしっかりと伝えます。
建築側としては、施工に必要な設計図書を準備し標準化することで現場のストレスを軽減します。
一度ルールを決めてしまえば後々応用に有効です。仕上りの良し悪しは施工設計で決まります。
間接照明の器具の選定も標準化します。パッケージを作る事で原価計算もし易くなります。
これを基に売価に反映し、間接照明造作セットを売ることで利幅を増やす事ができます。
是非、窓辺の演出を切り口に間接照明の造作を空間演出の価値として販売してはいかがでしょうか。驚きと満足度アップを目指して。
照明設計は完成度の高さを左右する重要な仕事です。