壁面照明のイロハ② コーブ照明の考え方

壁面。今回はコーブ照明を上手に活かし、インテリア性を上げようという考え方をお伝えします。間接照明の種類は前回お伝えしました。(壁面照明のイロハ①

 

今回は、壁面を演出するコーブ照明の考え方をお伝えします。

 

 

距離

 

天井からどのくらいの距離を離すか。壁からどのくらいの幅を取るかを考えます。

光のポジションを変えるだけで全く別の空間が出来上がる。

実際の施工事例や雑誌などの写真を基にイメージを先行させても良いでしょう。

 

 

ポイント①

天井から離す距離は最低200ミリ。これ以下であれば、光が部屋の中に回りません。

そればかりか、照明のあるところだけが強調され間接照明のもつ優しいひかりを作ることができません。とても重要なポイントです。

 

ポイント②

シームレスなひかり。

つなぎ目のない光は違和感がありません。

そこに光があることを感じさせない施工が必要です。

私は照明の素人の方に「間接照明が素敵ね」と言われたら失敗と思っています。

何故なら、ひかりがあることに気づかれてしまったから。

なんとなくいい雰囲気、なんとなく心地よい雰囲気。

それを作るのに適しているのがコーブ照明。

主に天井面に光を当てて、部屋全体に光が回る照明設計に適してます。

 

 

ポイント③

天井面は反射率の高い素材を選ぶこと。

想像はつくと思いますが、天井面に濃い色の素材を使うと光が吸収され照度を上げても上げても暗く感じます。

天井に濃い木目の材を貼るとカッコいいですが、暗いと言われます。