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5月19日㈱ecomo様BM視察会開催報告

19日、㈱ecomo様BM視察会を開催いたしました。

3月工務店DXの真実でも、DXをどのように推進してこられたのか、

お話をいただきましたが、今回は実際に自分の会社でどのように実践しておられるのか。

目の当たりにする貴重な機会となりました。

その内容をご紹介いたします。

 

コンセプトが明確なecomoモールを体験

 

㈱ecomo中堀社長は、

自らの病気を食や住にまたがった様々な療法を試し改善した経験から、

体に入れるもの、衣食住とのつながりを重視。

エコロジーの発信基地として、ecomoモールを開設されました。

 

本モールでは、健康的な食材や地元有機農業、

そして、その食材を使ったレストランを運営。

当日は、ランチ体験も行いました。

 

衣に関しては、アウトドアブランドのパタゴニアとの提携を通じ、

衣食住にまたがったエコロジー生活スタイルの提供と

発信を行っておられます。

 

そのテーマに即した地域活動やイベントも積極的に行われており、

地域での存在価値を高めておられます。

 

結果として当日はあいにくの雨にも関わらず

共感する意識の高いお客様でにぎわっていました。

 

 

未来の工務店像の具体化

 

 

続いて、社長そしてスタッフの皆様にも

取り組みをご発表いただきました。

 

 

社長は「未来の工務店」像を明確に持っておられますが、

その中でも特にポイントとしておられるのが、

 

・フリーアドレス

・ペーパーレス

・ナレッジ化 です。 

 

フリーアドレス化を実現すれば、

有事でもどこでも仕事ができます。

これはコロナ禍でも影響が極力最小限に仕事が

できることにもつながりました。

 

フリーアドレス化に伴いペーパーレスも実現。 

ペーパーレスになれば紙も事務用品も少なくなり、

会社は常にクリアな状態に。

 

さらに、ナレッジ化を通じて、

スタッフのタスクは可視化されるとともに属人性が排除され、

マニュアルが細部まで整備され、

「標準化」は必然的に進みました。

 

チャットのやり取りが盛んで、

コミュニケーションは円滑で、

むしろさぼりづらくもなっているそうです。

 

マニュアルはトースターチームというツールを使い、

決めごとを一回いったら二度といわない。

ない場合は聞かれた人がその場でマニュアルを作るというルールで運用し、

今では細部を含め2000を超える事項が蓄積されています。

 

 

 

そして、その後発表いただいた

具体的な取り組み事例としては、

 

・完全図書による事前発注の徹底

・ウォークインを使った3D打合せ 

・土地診断による顧客囲い込み

に加え、

・logsystemによる遠隔管理について

それぞれスタッフにお話しいただきました。

 

監督は、現場に行く回数がすくないだけでなく、

現場作業を手伝うこともありません。

  

この点社長は、

 「カーテンレールを取り付けでも、

 お客様は職人さんにきちんとやってもらいたいはず。

それら作業は本来職人さんの役割であるべきで、 

監督がすべきでない。それを徹底しています」

という合理的な理由で、役割の峻別、ルールを明確にしておられます。 

結果として監督は、工程管理から顧客とのコミュニケーションまで、

デスクワークの時間も十分確保しながら

本来の役割に集中することができていました。

 

 

 

 

 

決断力と徹底実践

 

 

 住宅産業塾でいう標準化が徹底され、 

何事も情報共有され、

自分の役割が明確なので、

フリーアドレスでも、テレワークでも

業務が滞りなく進み、

若い方たちが早い段階で戦力となっていました。 

 

「決断力に圧倒された」

といった参加者様の声がありましたが、

経営者の決断と省くところは省く割り切り。

その思い切りの良さと実行力が、

DX最先端企業を築き上げる原動力となっていたことが、

実感された視察内容となりました。