先週15日に開催した月例研究会では、 「ずっと働きたいと思われる会社になるために」をテーマに、
多くの工務店の皆様にとって優先課題となっている「人」に 焦点を当てて実践研究を行いました。
まずは、長井塾長の基調講演からスタートしました。
特に最近、スポーツ界における日本の活躍が目立ちます。
その活躍するチームに共通していることとして、
① 合目的・合目標のベクトルチームに
② 勝ち方の徹底研究
③ 徹底練習
これがただ「勝ちたい」から、「勝てる!」ようになる
ポイントであり、もちろん会社経営にも共通していることを
強くお伝えしました。
次に行ったのは、本テーマに関する会員実践発表です。
今回は3名の会員経営者様に発表いただきました。
まず、㈱山倉建設高吉社長様からは、
昨年の社長就任以後の努力の結果、
少しずつ未来の組織体制が構築されつつあるその内容から、
さらに、採用活動のポイントと社員の接し方までお話しいただきました。
特に、組織体制の構築では、
現状の課題を明確にし、築き上げたい組織像を描き、
それに向けて着実に実践してこられた 内容は、
特に組織を引き継がれる承継者にとっても
大変参考になる話となりました。
次に、㈱ビーバーハウス川野社長様からは、
風通しが良く縦横に連携した組織づくり、
そして「自ら考え動く」社風を目指し、
取り組んでこられた内容についてご発表いただきました。
今回は、若手社員の代表として、山口様にもご参加いただき、
お話を伺いました。
新卒当初から事業計画にも積極的に関わり、
他社では絶対できないことをやらせてもらえる、
ということが「やる気」にもつながっておられることを
感じ取ることができました。
また、㈱波多野工務店波多野社長様からは、
2025年の具体的目標から逆算し、
それに向けてやるべきことを決め、
新規事業を含め挑戦を続けておられます。
それにより会社の魅力性や存在価値を高め、
求心力を高めておられるその取り組みをお話しいただきました。
DIY PARK など、以前から視察させていただきましたが、
さらに積極的な新規事業への取り組みは、
大きな刺激となりました。
そして、特別ゲストの古小路勝利様からは、
辞めない人を採用するため、
ずっと働きたいと思われる会社になるための具体的なポイントを
お話しいただくとともに、
中期計画の策定(目標、ゴール設定)の重要性と
人事評価制度についての基本的な考え方から、
実際にどのように作っていけばよいのか、
実際にどのように実践していけばよいのかに至るまでを
100ページ以上の資料を使って熱く、教えていただきました。
会員様の実践発表、そして古小路様の講演を通じ、
会社が発展するためには、
① 将来ありたい姿を具体的に描き(目標、ゴール設定)、
バックキャスティング思考に基づき逆算した計画を策定すること
可能であれば、若手社員も含めて、その計画を策定すること
② 社内におけるコミュニケーション(特に、上司と部下の間)を改善し、
策定した計画を全従業員に分かりやすく伝えること、
常に上司が部下に気を配り孤立させないこと
③ 正しく人事評価制度を構築し、運用することで、
働く人たちのやりがい、成長できる場をつくること
④ 採用に当たっては、社長が一人で決めるのではなく、
配属後の上司・同僚などの複数名の意見を
総合的に判断して決定すること、
そして、社風にあった人物(育成できる)を採用すること
が重要であることを感じました。
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