【凹凸素材と相性が良いひかり】
照明の施工例写真は沢山あるが、素材に言及した事例は意外と少ない。しかし、素材選びに拘ることで、劇的に空間の印象が変わります。そしてこの素材に光をあてることで、
奥行き感、素材感、陰影、昼と夜の顔が生まれ、これらが相まって 「高級感」 「グレードの高い空間」 「人に印象を与える空間」 「感情を揺さぶる空間」 に変化します。
すなわち、素材選びと光はセットで考えると良いでしょう。
デザインウォール、ウッドウォール、ウッドパネル、タイル壁装材 などのワードで画像検索してみてください。
光の存在を隠し、素材にフォーカスするのが 「王道」の照明設計。
どの位置に照明を仕込むと、素材の表情がどう変わるかを検証することが出来れば、素材選びがもっと楽しくなります。
そして、光選びはとても重要な工程であると認識するはずです。
【光ムラの有効性】
あえて光の 「ムラ」 を作り、素材の表情を光と共に演出するのも手法のひとつ。
光の当たっているとこととそうでないところをあえて見せる。
これにより、
「光の使い方が上手ね」 と印象付けることが出来ます。
遠くからでもリズム感を与えて視覚的に目に留まりますから、広い空間に使われることが多い照明手法。
ダウンライトを使うので、
①壁からの距離、
②配光、
③配灯ピッチ、
④グレア、
⑤色温度
の5項目を考えて器具選定し、光の強さを考える場合は調光スイッチで対応すればよいでしょう。
予算がなければ、ダウンライト1灯だけの範囲でも空間に華を添えるインテリアが出来上がります。
壁の素材を選ぶ。そして、そこにひかりをあてる。
是非、試してみて下さい。