良い接客をして、良い設計・デザインで魅力的な家が期待できても、現場の大
工の技術次第で家づくりの良し悪しが決まってしまいます。これからの見込み
客発見の手段として「現場を圧倒的にきれいにしましょう」と言っております
が、これらにしても大工の協力がないとなかなかうまくいきません。このよう
に現場は大工次第と言えるのですが、その大工をきちんと評価しているでしょ
うか?
例えば大工の腕や対応に感心され、紹介・受注にまで至った場合、どのような
評価をしておりますか? 一般的に1見込み客発見コストは、5~12万円か
かります。1契約コストに至っては80~150万円ぐらいかかります。これ
が現場から発生したらどうでしょう? それほどのコストもかからず契約まで
至ったとしたら、その大工をきちんと評価するのは当然なことだと思いません
か?
大工が頑張れば現場が良くなり、お客様も感動していただけるでしょう。そし
て感動まで与えれば紹介もいただけるようになります。そしてその大工をきち
んと評価してあげれば更に良い仕事をしてくれるように、正に善の循環が生ま
れます。
大工はどのような扱いでしょうか? 下請けという扱いですか? 業者のひと
つという扱いですか? 基本的には仲間・パートナーという考え方で接してく
ださい。そして、現場きれいの基準、品質基準などをきちんと作成し、仕組み
を整えたら、現場監督は品質をしっかりチェックすることとお客様対応に力を
入れて、現場対応は大工がおこなうようにすれば、監督の仕事も楽になります。
そのためには、大工を巻き込んで現場対応する力が求められることでしょう。
これからはお客様の数が減ってきます。現場やその周辺からの紹介が少しでも
あると良いと思いませんか? そのためには大工が気持ちよく、素晴らしい家
づくりをしていただくよう、その巻き込み方を整えることも重要です。今後の
ためにも、是非取り組んでください。
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