STEMと建築業界

 

「STEM教育」という言葉を聞かれたことはお有りでしょうか。

STEMとは、Science(科学)、Technology(技術」、Engineering(工学)
Mathematics(数学)の頭文字を取った造語です。

これらを統合的に学ぶ時間を子どもたちに提供することで、次世代の人材を育
てようという教育の事です。

アメリカでは、STEM人材の育成は重要な国家戦略に位置付けられています。

また、ヨーロッパの先進国やインドやシンガポールなども、国を挙げてSTEM人
材の育成に向けて取組んでいます。

これは、情報技術や電子工学、機械工学分野の危機的な人材不足のためです。

ニューヨーク市立大学教授のキャシー・デビッドソン氏は、以前に「2011年に 小学校に入学する子どもたちの65%が、現在存在しない職業に就く」という予 測を米紙のインタビューで語りました。


もはやSTEM教育は、21世紀の「読み書きそろばん」となっているのです。




日本では経済産業省が2016年4月、何も対策を取らなければ2030年度には、
735万人の雇用が減ると試算しています。

また、文部科学省も、2016年6月に、2020年度からの新学習指導要領にプログ

ラミング教育を取り入れる方向で、検討を開始したと発表しましたが、さらに
素早い対応が求められると考えています。




建築業界においても同じ事が起ころうとしています。


例えば、CADは益々VR、ARなどの技術が入り込みよりリアルに建築予定の”マイ
ホーム”を体感出来るようになっていくでしょう。

しかし、現段階でVR(仮想現実)やAR(拡張現実)を体感的に理解出来ている

方はどれ位おられるでしょうか? 
社員の方も含めて殆ど分からない方が多いのではないでしょうか。

敷地調査も360°カメラで撮影して現地にいる様な状態で見ることが現在でも ほぼ可能です。グーグルマップをご活用の方もおられますが、2005年にスター トしていますが、ストリートビューは2007年から開始です。


iPhoneが初めて販売されたのも2007年です。10年前と今では全くと言って良

い程に業界地図も違っています。技術の進化速度は凄まじいスピードです。



そこに起きる現実は「使える者と使えない者」と言う2極化した世間です。 人によっては3:7の割合で使える:使えないとなるだろうと予測しています。






建築業界でも既に、IoTに関心を持って勉強し取り組んでいる会社も有れば、 コツコツとメルマガとブログを頑張っている会社など様々です。

今はそれでも良いと思いますが、例えば10年後を想像出来ますでしょうか? 


全く世界が変わってしまっていることは十分に有り得ます。
と言うより変わっ
ているでしょう。

人は急には変れませんが、時代は急激に変化します。私たち
は建築業界で
ビジネスをしていく以上、この変化に対応出来なければ企業とし
ての生死に
関わる重大な問題とも言えます。

決して脅しでは有りません。

ホームページが未だに無い建築会社の事業形態は私達が目指しているものとは 全く違っているのではないでしょうか。問題なのはスピードです。

今までとは全く違う速度で変化するのはほぼ間違いないのです。






最後に皆さん、避けては通れないなら進んで取り入れて見ようという気持ちで IoTやSTEMに向き合って見ては如何でしょうか? 弊社でも今後はその点に注 力して様々な展開を準備しております。共々に学んで参りましょう!