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● クローズアップ
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先端技術の活用が今後の経営課題の一つである
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10月の月例研究会は「先進技術が拓く住宅業務効率と生産性を高める仕組みづ
くり徹底研究」をテーマに開催いたしました。住宅にかかわる技術の進化はも
ちろんのこと、ビジネスそのものがITを中心とした進化で様変わりの様相をみ
せている中、そのような先進技術を工務店の皆様がどのように活かし、自社の
発展につなげていくか、技術紹介や事例を踏まえ学びました。
住宅はエコ・省エネ性能の向上、高機能建材・設備の進化、IotやAIなどの技
術導入により次世代住宅・スマートハウス化へと流れています。スマートハウ
ス市場はこれからさらに市場拡大が予想されている一方、ユーザーの理解とニ
ーズがそれに追いついていない課題があります。
工務店・ビルダー様の中には、「体験」「実感」を通じてユーザーニーズを喚
起するような工夫、そしてそれを通じて会社の先進性を一つの「売り」にする
動きも一部にみられます。
この、「体験」「実感」についても技術進歩で今までにない提案が可能になっ
てきました。その一つであるVRはリアルさと手軽さが両立されるようになり
プラン打ち合わせやプレゼンでの活用から、見学会等のイベント、実邸訪問に
代わる疑似体験に至るまで活用の幅も広がってきました。試行錯誤の段階では
ありますが、技術の進歩と共に活用の幅が広がることは間違いありません。
また、今回の月例研究会では、特に営業面での技術進歩の一環としてのSNS
の活用に焦点を当て、討議を行いました。
すでに、契約客と営業設計工事担当者同士でSNSグループを組み、コミュニ
ケーションと連絡を円滑にする動きはかなりの企業で行われています。それを
超え、SNSの機能をさらに活かした独自の取り組みも各社で見られました。
例えば、初回接客でのアカウント交換以降、LINEを積極活用する事例では、電
話と違った距離感でお客様とのコミュニケーションをとれるという利点をうま
く捉え、営業成果の向上につなげておられました。
そして、SNSによる情報発信については、ただアップし続けるだけでなく、
それぞれの特性を生かし、アップする内容を工夫することで自社の認知向上や
イメージアップ、見込み客発掘効果を高めている事例もみられます。それを継
続させることは大変なことですが、例えば㈱HORI建築様では社長が自ら率先し、
社員を巻き込み継続させる努力をすることで成果を上げておられました。
ハードとしてスマートフォンを支給することも一般的になり、SNSの進歩と
あいまって、どこでもスピーディーにコミュニケーションし、情報を発信する
ことが、既に住宅ビジネスにおいても必須要件となっています。
ITを中心としたビジネス面の進歩は、見込み客発掘から見込み客管理、集めた
名簿をどのように活かしていくか、という点においても顕著な進歩が見られま
す。9月に視察会を開催させていただいた㈱波多野工務店様では、DIY PARKの
オープンと共に、獲得した名簿をMA(マーケティングオートメーション)を
活用し細かな顧客管理・アクションで成果につなげる努力をしておられました。
企業の認知向上から見込み客発見、そして受注に至るまで、先進技術は大きな
成果をもたらす可能性があります。今後、どのように新しいものを活用し成果
に繋げていくのか、課題はあるものの自社の課題を踏まえ、積極的に情報を取
得し取り入れていく必要がありそうです。
(文責:住宅産業塾事務局 髙橋幸雄)
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