原価管理の仕方を見直しましょう!

住宅会社にとって、家を建てる原価については、常に意識したり気になったり

しているものだと思われます。また、もっとコストダウンするにはどうしたら

いいか、これについてもいろいろ考えておられると思います。

 

以前は工務店の原価はとても甘く、きちんとした指導をおこなうことで1棟あ

たり数百万のコストダウンが出来るという事例がたくさんありました。最近は

情報も多くなってきており、工務店の力が上がってきているようですので、多

くのところではしっかりとした原価で建てている会社が増えているようです。

 

しかしコストダウンを真剣に考えていくと、どこの会社でも何らかの方法はあ

るものです。その中で見直していただきたいのが、原価管理の方法です。原価

管理とは実行予算を組んで、その予算通りに進んでいればいいようにも感じま

すが、その管理の仕方が適切かどうかということも問題になります。

 

まずは原価管理表を見て、お金の流れがきちんと把握できるでしょうか? 何

処にいくらで発注をしているのか、その時の単価は明確になっているのか、追

加発注や発注ミス、工事上のミスによる発注などがわかるような仕組みになっ

ているでしょうか? 意外と多いのが、発注担当者しかわからないというブラ

ックボックス状態です。

 

ここが把握できていないと、現場で何が起きているのかが把握できません。発

注ミスが多発していれば、それは何故おこっているのか? 発注担当の問題か、

拾い出しの問題か、そもそも設定上の問題かなど、問題の原因を掴むことがで

きません。中にはいつの間にか単価が上がっていた、業者との口約束で次の現

場で相殺するなど、根本的な問題が発生している可能性もあるのです。

 

工事が終わった段階で、実行予算通りにできたのかどうかを確認する場が必要

です。そのためには管理の仕方をわかりやすくし、管理者がみて指摘できるよ

うにならなければ管理ができているとは言えないのです。コストがしっかりし

ている会社は、原価管理もしっかりしているように見えますが、意外と「自社

流でおこなっているためわかりにくい」という会社も多いのも事実です。

 

一度原価管理の方法を見直してください。それがいいやり方かどうかわからな

い場合は、住宅産業塾のような外部の目から判断してもらってください。これ

からは、コストもシビアになっていきます。今のうちです!

 

 



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