現場きれいの取り組みは、年々増えてきているように感じています。「〇〇県
でNo.1」「日本一きれいな現場を目指す」「現場を見ないで契約していいので
すか?」など、現場のことを営業的や会社の姿勢としてアピールしているとこ
ろがあります。現場きれいへの取り組みスタンスは様々ですが、社員や現場の
職人までその意味が落ち仕込まれ、徹底できているところはまだまだ少数派で
はないかと感じています。
現場を何故きれいにするのか? これは言葉で言うのは簡単ですが、実際にや
るとなると、そのスタンスや考え方に個々で差があります。人によっては「こ
んなことまでやってどうするのか?」という方がいれば、他はどうやっている
のか自ら調べ工夫している方もおられます。毎年おこなっているコンテストの
現場審査をするとその差が顕著に表れていました。いくら会社が「現場きれい
をする」と言っても、この落とし込みが出来なければ絶対にうまくいきません。
一時的にきれいになっても続かないのです。
一番多いケースが、何となく掃除をしているけれど、仕方なくやっているだけ
というケースです。この場合、表面的にはおこなっているようで、実は空き缶
が転がっていたり、ゴミが落ちていても平気な状態でそのことに対して関心が
ないことです。これでは現場きれいをおこなっている意味がありません。
現場きれいとは、仕事を頂いているという感謝の心を形に表すとともに、お客
様や近隣の方に期待以上に感動を与えることで、紹介・口コミ・評判を上げい
くことです。これが最終的に受注へつながってきます。逆に言うと、この評判
が上がっていっている実感が伴ってこないと、取り組みとしては中途半端にな
ってしまいます。
また現場きれいと共に「安全」についても勉強してほしいのが現状です。安全
は命に関わります。誰も今日事故が起こるとは予想していません。事故は突然
起こります。今まで事故が起きていないのは「たまたま」であり運が良かった
と思ってください。現場での事故で圧倒的に多いのが墜転落です。特に足場や
吹き抜け、脚立等からの墜転落です。この対策としては、何が正しいのかをし
っかりと知ることです。正しいことを知らないと、現場での指摘ができません。
安全帯もフルハーネスが義務付けられます。その特別教育も始まっております
ので、早めに対応してください。また今の安全体制が正しいのか、専門家の
チェックも是非受けてみてください。
2019年は現場の取り組みが更に強化されると思います。今後マーケットが厳し
くなると、住宅会社を選ぶ目が厳しくなってきます。その時には会社の評判な
ども選択の条件となるため、そのためには日ごろからの活動が重要になってき
ます。現場きれいは分かりやすいです。周りの住宅会社が当然のようにおこな
ってきたときに、貴社はそれに負けない現場と言えますか? 普通におこなっ
ているぐらいでは差別化になりません。圧倒的に違う「魅せる現場」を是非つ
くり上げてください。
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