現場監督は現場へ行き、品質や工程管理することが仕事ですので、どこの会社
もあたりまえにおこなわれています。そして、現場監督は忙しいというイメー
ジが強いのではないでしょうか?
では現場で何を管理しているのか、経営者はきちんと把握しているでしょうか?
監督が現場へ行っていれば、経営者としては安心するかもしれません。しかし、
ただ行っているだけ、何となく写真を撮ってきたでは管理しているとは言えま
せん。現場で見なければならないポイントは決まっております。そのポイント
を確認するためには、いつ、どのようなタイミングで現場へ行くのか、そして
何を確認してくればいいのかが明確になっていなければなりません。「そんな
ことは決まっている」と言われる方も多数おられると思いますが、いろいろな
会社で聞いてみると、実際にはあやふやになっているケースがほとんどです。
また、現場でチェックするには統一されたチェックシートも必要です。御社の
チェックシートは言葉だけで書かれていませんか? どのようにチェックする
かまで書かれていますか? 誰がどのように何をチェックするのか、そしてど
のような状態が正しいのか、これらもきちんと決めたうえで、写真や絵などを
用いたチェックシートがあるととても分かりやすいようです。
施工中の現場へ行く回数、チェックする項目、写真の撮り方と枚数、そしてお
客様との立会い確認の時期や回数など、どの監督がおこなっても同じようにル
ールとして決めなければなりません。これらをきちんと決めておき、普段から
監督同士でチェックの仕方などを勉強しあいながら、たまには同じ現場で皆で
チェックし、人による差異がないかを確認するなどの研修も必要です。
この「社内ルール=標準化」が出来ていると、今よりの現場へ行く回数が減る
かもしれません。そうすると無駄な時間が減る、移動時間の短縮、整理する事
項が速やかになるなど、結果的には監督業務の明確化、更には業務革新につな
がるのです。
是非、出来るところから取り組んでみてください。
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