現場きれいの意識は、年々増えてきているようです。
他社に負けないために、また会社のブランドを構築するためにも、きれいや安全も含めた“魅せる現場づくり”に取り組んでいただきたいと考えております。
そもそも「魅せる現場」とはどのような状態を言うのでしょうか?
現場きれいとは、整理整頓が整っていることです。
通常はこの「現場きれい」に取り組みたいという会社が多いということですが、ただきれいにしているだけでは、自己満足になってしまい長続きしないものです。
この現場の取り組みがきちんと評価されないと意味がないということです。
〇安全はきれいよりも大事
現場きれいの前にもっと重要なことがあります。それは「安全」です。
住宅建築の現場では、大規模な建築物と違い安全面が疎かになる傾向があります。
特に墜転落対策です。建築の死亡・死傷で一番多い事故が、墜転落です。
足場から、吹き抜けから、脚立などからの墜転落ということになります。
この対策がしっかりとおこなわれていないと、安全な現場とは言えません。
また、工具の使い方、段差なども事故の元です。
この安全対策が完璧に出来ているところはほとんどありません。
まずは専門家に自社の安全面をしっかりと診てもらうことをお勧めします。
この現場きれいと安全は、住宅現場の基本事項だと考えております。
これらをまず行なったうえで、もっとお客様が喜ぶことは何か、お客様に選ばれるにはどうしたらいいか、と考えて魅せる現場をつくりあげていきます。
ポイントとなるのは、如何にしてお客様を喜ばせ、感動させるかにあります。
〇魅せる現場は知恵の出し合い
例えば、お客様が現場に来られた時のために荷物置き場を用意する、コート掛けを用意する、打ち合わせ用のテーブルと椅子を大工さんが自作している、仮設トイレを誰でも使用できるように、出入口が見えないように配慮する、お客様とのコミュニケーションボードを設置してメッセージのやり取りをするなど実際に現場にておこなわれていることが多くあります。
これらは、お客様が現場での対応に対して信頼していただき、評判・口コミにもつながってきております。
「このような「魅せる現場」をどのようにつくりあげていけば良いのか?」と思われる方も多いと思います。
これにはまず最初に、「現場きれいを何故するのか?」という意味を理解することから始めなければなりません。
上述したように、最終的には受注や会社のブランドに貢献していかなければ、長続きしません。
まずはこれを理解したうえで、現場きれいや安全の基本事項についてもしっかりと把握していただくことです。
また、実際におこなっている現場を視て、聞いて、自社でもやってみるという繰り返しで進めていく事が必要になります。
〇魅せる現場づくり基礎講座
この「魅せる現場づくり」をより取り組みやすくするために、今年もこの講座をおこなうことにしました。
全6回の講座のうち、2回は現場での実習であり、1回は安全についてを徹底的に学ぶ機会としております。
最終的には、自社の現場レベルを決めて「現場スタンダード」をつくりあげるところまでおこないます。
また、現場を営業にどう活かしていくのかも学んでいただきます!
この講座を受講され、魅せる現場コンテストで優秀賞を獲得された会社もありますので、この機会に自社へ反映させてみてください!
詳しくは、(一社)現場きれい推進協議会のHPをご覧ください。
(文責:事務局 佐野郁夫)
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