人口減少や超高齢化社会で世の中が大きく変わってくる中で、
住宅業界においてもその変化に取り残されないよう考え行動していく事が求められます。
その中で一番大きなテーマが「顧客創造」になります。
住宅業界においても、
ICTやAIが普及して業務のやり方などが変わってきますが、
顧客創造の根底にあるのは「コミュニケーション」です。
これはお客様とはもちろん、
会社内や協力業者とのコミュニケーションも含まれてきます。
業務の連携がうまくいかず、
ミス・ロス・ムダが多い、
時間が掛かるといったケースはよくあります。
これらはそもそも担当間のコミュニケーション不足が大きく影響しているはずです。
人間関係として仲が良くても、
業務上のコミュニケーションが不足しているという意味です。
これを解決していくには、
この紙面でも何度もお伝えしている「標準化」という概念が大切になってくるのです。
標準化とは、
業務のコミュニケーションを円滑にするルールということですので、
今一度見直してみて下さい。
そしてお客様とのコミュニケーションは、
顧客創造に直結してきます。
お客様には、
「この会社を選んで本当に良かった」
と思っていただくことです。
そのためには要望をしっかりと聞き出しプランに反映させる、
現場での整理整頓を確実に行うとともに、
近隣への配慮も忘れずにおこなうこと、
お引き渡ししたあとにも顔を会わせる機会を設けて疎遠にならないようにするなど、
コミュニケーションの深さが次の仕事へつながってくるのです。
中でも「現場きれい」は、
お客様にも分かりやすく成果を出しやすいテーマです。
現場をきれいにすることを目的にするのではなく、
顧客創造につながっているのだと理解できると、
この取り組みも継続しやすくなります。
社員や職人、業者にその意味を伝えてあげてください。
また、顧客創造はマーケティングが基本です。
そしてこれらからの時代は、
企業単体でおこなうよりも他社とのコラボによる展開が良いでしょう。
お客様の潜在意識をどう刺激していくか、
ここには他業種の視点が役立つのではないでしょうか?
”家づくり”というよりも”暮らしの実現”と考えると、
コラボの仕方もいろいろなアイデアが浮かんでくると思います。
知恵を出し合って考えてみてください。
ただし、コラボ相手は自社との波動が合うこと。
ここには注意してください。
デジタル化が進んで殺伐とした世の中になっていく中で、
人と人とのコミュニケーション、
「人間力」をより高めていく事が、
地域密着工務店・ビルダーの基本だと考えています。
これらを良く実行している会社もたくさんあります。
そのような会社をベンチマーキングして、
自社へ反映させることも考えてみてください。