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論語と算盤

日本実業界の父と言われる『渋沢栄一』が、新しい1万円札の顔になることが決まりました。

 

 

 

渋沢栄一は、幕末から明治・大正・昭和を生き抜いた実業家で、『論語と算盤』という著書が有名です。

 

「論語」とは、道徳・倫理など人間力を磨くことで、「算盤」とは利益を追求すること。

 

渋沢栄一は、企業活動において、これらの両立が大切だと説いています。

 

 

 

今、この思想が脚光を浴びていますが、これは住宅業界においても当てはまります。

 

これまでは、どちらかというと販売・利益が中心でした。

 

受注・販売して引き渡したらあとはお客様との関係も薄く、酷いところでは品質にも疑問符を付けたくなるような会社も多くあります。

 

有名どころの大手にしても、このような品質の面でニュースになることがよく見受けられます。要するに『算盤』の部分のみの企業と言えます。

 

 

住宅とは、引き渡してからお客様の生活が始まるわけで、その後の関係も良くして、対応に不安が無いようにしなければなりません。

 

「CS」とは顧客満足と訳されますが、実はその前に顧客対応(Customer Service)がより重要だということが理解されているでしょうか? 

 

きちんと「やるべきことをおこなう」、これがあって顧客満足へつながってくるのです。

 

 

 

 

 

今後、特に人口減少や超少子高齢化によりマーケットが縮小してくるため、お客様が住宅会社を選ぶ目が厳しくなってきます。

 

現場きれい、品質、マナー、そして顧客対応を充実して、お客様に喜んでいただきながら、現場周辺も含めて口コミや紹介が多くなるような企業力を強化していくことが求められてきます。

 

それぞれのお客様を徹底的に満足、信頼まで高めるよう、お客様に対して「個客戦略」を取ってください。そしてそのお客様の「縁」を活かすこと、これらが企業力強化につながってきます。

 

これには社員一人一人の人間力強化が鍵となってきます。

 

 

 

 

 

 

 

平成から令和となり、時代が大きく変わります。

 

マーケットも激変する今こそ、自社の存在価値はどこにあるのか、顧客から認められているのかということを今一度考えていただき、『論語と算盤』という考え方を肝に銘じて企業戦略を立ててください。