最近は、多くの住宅会社が「現場きれい」に取り組むようになってきたようです。
住宅業界は、バブルの時代に着工数が増大し、
何もしなくてもお客様が集まるようになり、
お客様を大事にしていこうという原則を忘れて、
「こなし」の世界に漬かるようになりました。
当然、現場をきれいにするという考え方も希薄となり、
それがずっと続いてきたと言えます。
しかし、本来は現場が汚ないということはありえないことです。
きれいにすることは常識です。
新品の資材を使い、
プロの職人が施工しますが、
仕事をするときは当然汚れます。
これをきれいに片づけるのは常識であり、
汚いまま帰るというのは許されることではありません。
もちろん、道具を大切にすることもあたり前のことです。
また、仕事をいただいているお施主様に感謝するのは当然のこと、
工事中は周りに迷惑をかけているのだという認識も持ってください。
近隣の方は工事中のことですので
ある意味「協力をしていただいている」のです。
この近隣に感謝することも態度で示す、
よってきれいにしなければならないのです。
この基本となるところを、
特に経営者の方はしっかりと把握してください。
これからの時代は、「こなし」では通用しなくなります。
お客様との信頼関係を構築し、
本当の住宅づくりをしてほしいと考えています。
工務店の原点に戻りましょう。
その原点に「現場きれい」があります。
しかし、もう少し目を向けていただきたいのが、
ただきれいにするのではなく、
「魅せる現場」を意識してください。
簡単に言うと、「圧倒するほどきれい」
「感動されるほどきれい」ということです。
ここに本格的に取り組んでおられる会社が増えてきました。
現場への入退場時に一礼をすることで、
受注につながったというケースもあります。
現場をいつもきれいにしてくれるということで、
お施主様が現場に花を提供したり、
近隣の方が休憩時に自分の居間を提供してくれたというケースもあります。
この姿が本来の地域密着工務店であり、
魅せる現場からの顧客創造です。
時代は変わってきます。
今のうちに「魅せる現場」づくりに挑戦し、
信頼される工務店になってはいかがでしょうか?